伊話§ちょっとイタオペ~蝶々夫人~

国粋主義者などでは毛頭ないのだが、蝶々さんを観ようとは思わない
のである。

様々なステージ写真を見渡しても、自分自身の中でしっくりくるとこ
ろがない。思い込みであるにしても『マダム・バタフライ』が誤解と
偏見の産物と言えなくもなくて、そこから生じた舞台などを積極的に
観てやろうという気にはならない。

まあ中国と朝鮮と日本と、欧米人にすればどれがどれだかわからない
のは当たり前で、我々だってヨーロッパ各国の風俗の違いをどこまで
わかっているかと問われれば、返す言葉もない。

そういえばつい最近のこと、名古屋で世界中のマニアが集まってコス
プレ大会が催された。日本が発信した漫画やアニメのキャラクターの
コスプレを欧米人がリアライズするのだが、これが何とまあ“はまっ
て”いて元祖も顔負けなのである。

日本人が創作した西欧風のスタイルを、その元祖が再現してみせると
いう、実に不思議な東と西の融合を目のあたりにしているのだ。

20世紀の、日本がまだ昭和という元号だった時代に“漫画は文化だ”
などと考えた人間は少なからずいたと思うのだが、その頃はまだまだ
文化だなどと胸を張って宣言はできなかったのである。そして世紀が
変わってこの光景を見る時に“漫画は文化だ”が現実のものになって
しまったのだということを実感する。

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