悼話§吉田直哉さん、緒形拳さん(太閤記)

1965年にNHKが放送した『太閤記』は、欠かさずに見た最初の大河
ドラマだった。

その時の担当ディレクターが吉田直哉である。第一回の冒頭に大井川
鉄橋だったかを渡る新幹線の映像が使われた。今だったら珍しくも何
ともない手法だが、そういう映像を時代劇に取り入れるというアイデ
アにすっかり感心した記憶がある。

要するに才人と呼ばれるような類の人で、何冊かの本も物していて、
文学賞の候補にもノミネートされたこともある。

……と書いてアップしようと思ったら緒形拳の訃報を知ることになっ
てしまった。元々は新国劇の役者だった緒形拳の出世作が『太閤記』
で、近接した時間に相次いで二人が死んでしまったわけで、何という
因縁かと思ったのだ。

緒形拳で思い出すことがもう一つ。大河ドラマから何年かして。彼が
結婚式を挙げたというニュースを見た。それが“仏前結婚”で、それ
仏式の結婚式なるものを知った最初だったのである。

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