憬話§このたびの旅[28]バイロイトの墓参

[承前]

休日の散歩がてら、ワーグナー家とかバイロイトに所縁の人の墓参り
をした。

ヴァーンフリート荘裏庭にあるのはリヒャルトとコジマ夫婦の墓石だ
けである。彼ら以外、息子のジークフリート以降のワーグナー家の墓
は、旧市街外西側の市立墓地にある。

手入れの行き届いた墓地に立って、さて目指す墓はどこにあるのかと
見回してみたが案内板のようなものはない。そうこうしているうちに
“ははあ”と気がついた。手ぶらで歩く数人のグループがいるのだ。
彼らも同じ目的だろうと考えて、さり気なく後をつくことにした。

↓墓地が賑わうのは音楽祭の期間中だけだろうか
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案の定というか、彼らがたどったルートを時間差で追ってみたところ
まずワーグナー家の墓に行き着いた。写真のように、右側にジークフ
リートとウィニフレートの名前があり、左側の一番下に昨年死去した
グードルンの名前が彫られている。今年89歳になったヴォルフガンク
も、まさか自分より先に妻が死ぬことになるとは思ってもいなかった
だろう。

彼が考えていたであろう“ヴォルフガンク以降”の音楽祭運営の主導
権を握り続けるという目論みは、微妙な形でしか実現しないことにな
りそうで、墓の前に佇みながら、内々で展開していた生臭い話が頭に
浮かんだのである。

続いて見つけたのは、1825年にバイロイトで没した小説家のジャン・
パウル
の墓である。ずいぶんと前に短編小説を一作だけ読んだ記憶が
あるという程度なのだが、バイロイト所縁とは思っていなかった。

↓というわけできちんと仁義は切っておく
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最後がリヒャルト・ワーグナーの“岳父”であるフランツ・リストの
“墓”なのだが・・・下の写真をご覧あれということで説明は省略。
                           [続く]

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↓墓ではあらで、立派な“墓所”とでも言うべきか
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