憬話§このたびの旅[30]神々の黄昏<Ⅰ>

[承前]

★Bayreuther Festspiele★
Götterdämmerung 16:00-22:35 25.08.2008

指環を観始める時は気が重い。いつも最後まで四部作を見通すことが
できるだろうかと、そればかりが気にかかってブルーな気分にすらな
りかかる。

ところが……あーら不思議……今日は『神々の黄昏』ではないか。い
つの間に3演目を観てしまっていたのでしょうか。それにしては舞台
の出来事の記憶が・・・ないではないか。バイロイト音楽祭2008の最
終チクルスもちょうど中日となった。早いものである。

音楽はいよいよ調子が上がって、序幕冒頭に鳴り響くノルンの音楽か
らして気合が乗って緩むところがない。

ワルキューレの岩の序幕に引き続いて“ギービヒの館”が姿を現す。
館にも“市井の人”らしき存在がうろついているが、二幕に登場して
くるギービヒの軍勢や女性達との境界が曖昧になっていて、ここでも
ドルストの演出意図が破綻しているように思われた。ついでに書くが
何とも意味不明なのが、一段低くなったところに大量の靴が夥しく並
んでいること。舞台上の人達は裸足ではなく、靴を履いているので、
こうなるとまったく意味がわからなくなってしまって困った。

今さら書くのも何なのだが、今回の指環の舞台転換は全編これ、幕が
閉じられてしまう。クプファーが幕を下ろすことなく場面転換を続け
ていったのに比べると、こういうところでも緊張が殺がれるような気
がしてしまう。

ともあれ2時間になんなんとする第一幕が、オケ絶好調の不気味なる
後奏で終わった。

・・・ホットドッグ。
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