憬話§このたびの旅[55]M.シャーデ

[承前]

キルヒシュラーガーと同様、先に日本公演の『コシ・ファン・トゥッ
テ』
について書いてしまったが、ミヒャエル・シャーデを聴くのは、
このリーダーアーベントが初めてだった。

Michael Schade
Malcolm Martineau

2008.09.02

Franz Schubert:
Gott im Frühlinge, Die Sommernacht, Herbst, Der Winterabend,
An die Musik, Lied des Orpheus, als er in die Hölle ging;
An mein Klavier, An die Laute, Blondel zu Marien, Ständchen
(Leise flehen meine Lieder), An die Leier, Der Musensohn

--PAUSE--

Glaube, Hoffnung und Liebe, Sprache der Liebe, Liebhaber
in allen Gestalten, Nähe des Geliebten, An den Mond(D259),
Du liebst mich nicht, Lachen und Weinen, Drang in die Ferne,
An die Geliebte, An die Entfernte, Nacht und Träume


シャーデ自身は、夏休み気分とでもいった感じで気楽に歌いに来たよ
うな風情。しかも前半は、数年前とほとんど同じプログラムであるの
に、暗譜ができておらず――する気もなさそう――楽譜から眼を離す
こともない。どうやら聴衆は勉強不足なリートを聴かせられてしまっ
たようなのである。

なので思い切り“期待はずれ”な一晩になってしまった。リートを歌
うのは先の先まで取っておいて、当分オペラを歌っているほうがいい
だろう――事実、コシでフェランドを歌った時は声のコントロールが
行き届いていた
――。

終演後、顔なじみ何人かと話した時の印象も大体同じ。ついでに……

Schade!

……“残念!”という意味のドイツ語と彼の姓を掛け、顔を見合わせ
苦笑いするというのもまたお約束。
                            [続く]

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