肌話§古い毛布よさようなら

26年間のスリーシーズン――というか半年間くらいだが――をずっと
使っていた毛布とお別れをした。

よーく見れば端はほつれているし、厚みとかフカフカ感のようなもの
もとっくに失せているのに使い続けたのだ。これは、幼児がいつまで
たっても手放さない端切れとか、首がもげかかった人形などにさも似
たりで、要するに“ライナスの安心毛布”と化してしまったのだ。

それで買い換えようとデパートを歩いてみたが、無地の毛布はほとん
ど見当たらず、たとえ見つかっても“何じゃらカシミヤ”とか数万円
もする毛布が麗々しくショーケースに収まっていて、さすがになあと
ウールの毛布に拘泥するのは諦めた。

それで手近な“無印良品”に行って、これまでと同じアクリル繊維の
毛布を購入してきた。かくして……

♪古い 毛布よ さようなら~

と長年馴染んだ一品を手放したのだった。値段の多寡の問題ではなく
人には愛着ある品物が多々あり、他人から見ればただのガラクタであ
っても、貴重なお宝だったりするのである。

【ひだまりのお話の原点】

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