気話§散歩する人~8000歩足らず~

確定申告書の作成も終わった日曜日の午後、いつもなら車で出かける
ショッピングセンターに歩いて買い物に行った。行程4kmほどなので
ゆっくり歩いても1時間くらいか。

途中のうどん屋で、寄り道がてらの遅い昼食を食べて再び歩き出す。
一週間前ほどの暖かさではないが、歩くのに厚い上着をはおるという
ほどでもない。ただし温かいうどんを食べたので、散歩を再開した時
は体内からの熱で暑さを感じたが、じきに平常に戻ってくれた。

歩程も3分の2くらいに差し掛かったところで、道沿いの生垣から沈
丁花の香りが漂ってきたことに同居人が気づいた。ちょっと早いので
はと思いながら生垣をたどってみると、沈丁花の蕾が開きかけている
のだった。2月中旬で沈丁花とはずいぶんと早い春の便りではある。
そんな春の兆しはごくごくわずかで、木々は寒々しい冬枯れの光景が
まだまだ続いている。

ショッピングセンターまで4kmという道を歩くようになったのは、こ
の一年そこそこのことで、それまでが歩かなさすぎだったということ
を相当に反省したのだった。

歩かなかった頃は、要するに散歩というものに対して“面倒臭い”の
単純な一言で片付けてしまっていたのだ。それが、年齢とともに衰え
る肉体の欲求でもあったようで、歩くことを徐々に自分達に課してい
ったのである。……それほど大げさなものでもないのではあるが。

それでも日常で1万歩を踏破する機会はなかなかなく、この時もせい
ぜい8000歩といたっところで、だから1万歩を達成させるには最低で
も1時間は黙々と歩く必要があるのだ。だからといってショッピング
センターと我が家を徒歩でフルに往復するのは、買い物のことを考え
るとさすがに無理で、帰りはどうしてもバスに乗ってしまうのだ。

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