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zoom RSS 復話§新国立劇場『ラインの黄金』[V]

<<   作成日時 : 2009/03/19 08:19   >>

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[承前]

というわけで繰り返しになってしまうが、アルベリヒの“断種”の件
を蒸し返す。

アルベリヒがヴォータン達によってニーベルハイムから連れ去られた
後に、ミーメがアルベリヒの愛人と何やらという意味深な状況を見せ
たことで、ハーゲンがミーメの落し胤ではという憶測を生んでしまっ
たのだ。

ただ今回観ていて、その可能性は捨てきれないものの、あの時点まで
にアルベリヒは“クリムヒルト”に種を残していたのだと考えるほう
が妥当ではなかろうかというところに落ち着いた。

呪いをかけると同時に断種したのは“すべて”を失ったアルベリヒが
呪いをかけるために振り絞った最後のエネルギーの表出なのだと結論
づけたい。

観ながら思い出していたことがもう一つ。搾取されるニーベルング族
の集団が、神々に囚われたアルベリヒのために黄金を運んで帰る時に
普通は指環に恐れおののいての叫び声をあげるところ、今回の演出は
アルベリヒを嘲笑するようになっていたのはおもしろかった。

最後に歌手について簡単に。ヴォータンのラジライネン、フリッカの
ツィトコーワと二人とも線が細くて、来月の『ワルキューレ』の長丁
場が心配になってくる。

アルベリヒのリンは、冒頭こそぼやけたような声でどうなることかと
心配したが尻上がりに声が出てきて、呪いをかけて姿を消すあたりは
なかなかな凄みだった。歌うところは少ないが、エルダを歌ったシュ
レーダーの芯のある声が記憶に残っている。

日本人歌手ではミーメを歌った高橋淳が“おっ”というキャラクター
テナーで得をした気分。まだまだ長丁場になる『ジークフリート』の
ミーメを歌い通せるとは思えないが、早くその域まで達してほしいと
期待している。

この項、もう少しだけ続く。
                            [続く]

憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08

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