膝話§二人旅一回目[11]あまりにも寒いし

[承前]

食事が終わって外に出たところで同居人が、このままでは凍え死にし
そうだから上着を買いたいという一言が出た。持ってきた服ではこの
先が不安だということは十分に理解できたので、ケルントナー通りを
北上しながら店探しをした。

ケルントナーからグラーベンに入ったあたりで、一軒のオーストリア
風上着などを扱っている店があったのでいそいそと入る。見渡したと
ころ、いかにもオーストリア風ではあるが日本に帰っても着られそう
な厚手ウール素材の上着があったので、特に迷うようなこともなく購
入。値段も日本で似たような製品を買うよりはずうっと安い。

この上着だが、日本に帰ってからも長いことずいぶんと重宝して着続
けてくれていた。防寒着は北国で購入するに限ると思ったのだ。ただ
しサイズ選びには苦労した。

同居人が日本で着ていたサイズは7号で、ご当地の状況からすると、
選択肢が限られてしまう。ただ幸いにというか、ジュニアのサイズの
ものでも大人と同じようなデザインの上着があったのでそれを購入す
ることができたのである。

これで何とか旅行を続けることができるとひと安心してホテルに戻る
と、寒さ疲れだったのかお昼寝までしてしまった。

さて今夜の国立歌劇場の出し物だが『セヴィリアの理髪師』である。
                            [続く]

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