顕話§ミュンヘン一週間[7]市場へ行く

[承前]

この時の旅行で初めて“ヴィクトゥアリーエン市場”を訪れている。
日本の都市に市場がないわけではない。京都には錦市場があるし、金
沢には近江町市場などあるわけだが、どれも通り沿いの両側に店舗が
あるという形態である。

ミュンヘンの市場は“広場”で、そこに生鮮食料品を扱う店が小島の
ように建っている。そんな市場の中にビアガーデンまであるのだから
観光客としてもこんなに楽しく興味深い場所はない。

というわけで、果物屋でチェリーを買ってみたりしてうろうろしてい
るうちにお昼が近づいてきた。これはもうビアガーデンでビールをい
ただくものであろう。とビアガーデン・ゾーンに向かったが、けっこ
うな盛況で席を見つけるのに苦労した。最初“お、ここが空いている
ぞ”と、ギンガクチェックのテーブルクロスが敷かれたテーブルに座
ろうとしたら、そこを仕切っているおばさんに追い払われてしまった
のだ。

……今だったら、そこで注文して呑み食いをするエリアということが
理解できるが、何しろ注文エリアと持ち込みエリアの違いを理解して
いなかった時のことで、しばらくは疑問符がついたままだった。

それでも何とか席を見つけて、お約束どおりにビールと焼きソーセー
ジ、それにレバーケーゼを買い込んで昼食にした。

ミュンヘン在住者に言わせると、観光名所でもあるからお値段も普通
の店よりは高くなっているとのことである。
                            [続く]

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