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zoom RSS 顕話§ミュンヘン一週間[10]ばらの騎士

<<   作成日時 : 2009/05/13 07:53   >>

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[承前]

というわけで早くもお楽しみの『ばらの騎士』ということになる。

1974年のクライバーが振った来日公演で体験済みの同居人だが、やは
り現地ミュンヘンで観たいというのが人情である。

いつも言っていることだが、いくら超豪華なオペラの引越し公演であ
っても、実際のオペラハウスの雰囲気まで引っ越してくるわけではな
い。

この日の指揮はイルジ・コウト。個人的な印象としてはペーター・シ
ュナイダーといったあたりの手堅いオペラ指揮者というもの。元帥夫
人を歌うのはルチア・ポップ。元々『ばらの騎士』ではゾフィーを持
ち役にしていたが、どうしてもマルシャリンを歌いたいと、この前年
あたりから挑戦しているという話だった。

ところが――確かな話かどうかはわからない――カルロス・クライバ
が“彼女はマルシャリンではない”とか何とかの一言で、ミュンヘ
ンで振る予定だったのをあっさりキャンセルしてしまったという噂を
聞いたのである。

そんなこんなでポップの元帥夫人だが、確かに“微妙”だったという
記憶。歌舞伎を観るようになって覚えたボキャブラリーで言うならば
“ニン”ではないというもので、それは、彼女がいくら優れたオペラ
歌手であっても、舞台で演じて成果があげられるかということとは別
の話ということだったのだ。

この時の強烈な記憶としては、平土間の席に座った時に木床からコン
トラバスなどの低音が靴底を通して響いてきたことである。あとは、
二幕の終わりオックスのワルツの冒頭が溜めに溜めて思い切りたっぷ
りと演奏し始めて、あわや崩壊するのではというくらいでハラハラと
したこととか。

とにかくあれこれはあっても、やっぱり『ばらの騎士』はいつも堪能
させてくれるのだった。

付記:この時にいささか不愉快な出来事があった。我々の前に座った
若いカップルが上演中にお互いの頭を寄せていちゃついていたのだ。
そうされると見にくいので、休憩時にやめてくれと頼んだら、いきな
り男が右手の中指を突き出したのにはあきれた。というか顔を見た瞬
間に、オペラハウスに来てはいけない輩だと思ったのだった。

                            [続く]

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