味話§脱脂粉乳ジェネレーション

小学校の給食の時間、いやっていうほど脱脂粉乳を飲んできた。

我が小学校は校内で児童1200人分の給食を作っていたが、その給食室
の横あたりには常に分厚い段ボールで作られたドラム缶状の脱脂粉乳
の入った容器が置かれていた。横文字がプリントされていたところを
みると、1960年代でもまだ進駐軍払い下げの脱脂粉乳が使われていた
のだろうか……。

味は・・・もちろんまずい。それに今よりもっと好き嫌いが激しかっ
たから、給食のおかずも食べられるものは限られていて、パンやミル
クでその分を補うしかなかったので、渋々というかアルマイト製のカ
ップに2杯は飲んでいた。

週に一度だったか“コーヒーミルク”と呼ばれている物が出されるこ
とがあった。コーヒーとは名ばかりで、おそらくは食料窮乏時代の名
残りであるところの“代用コーヒー”……大豆を煎って焦がしたもの
といったところか……の粉を混ぜただけのものだったと思う。

それには砂糖も入れられていて、少しばかりほんの気持ちだけおいし
いような気がしたのだった。

その後、中学に入ったところで脱脂粉乳から若干の格上げがあった。
地元の牛乳業者オリジナルで、生乳と脱脂粉乳の“ハーフ&ハーフ”
が毎日牛乳瓶で届けられたのだ。それまでのストレート脱脂粉乳から
は月とスッポンの味で。

うまいのなんの!

それでも飲まない同級生がいて、彼らから奪い取っては3本4本と飲
んだのだった。因果関係はわからぬが、そんな蓄積が今のまあまあな
健康体の礎になってくれたのではないかとは一人勝手な想像である。

追記:ウィキペディアを読むと、脱脂粉乳はユニセフだという記述が
あった。いくらなんでも脱脂粉乳を口にし始めた時に進駐軍は存在せ
ず“もはや戦後ではない”という文句から何年経っていたことかと。


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