熱話§オペラ・ガラコンサート1983

引き続き古いビデオをDVDに落としているわけだが、先週ダビング
したのは、我が家にビデオデッキがやって来た最初の年に録画をした
1983年東京文化会館での“オペラ・ガラコンサート”である。

出演した歌手はグンドゥラ・ヤノヴィッツ、アグネス・バルツァ、フ
ランコ・ボニソルリ、ピエロ・カップチルリ、ニコライ・ギャウロフ
という面々。当初ミレルラ・フレーニも歌うはずだったが、ホテルの
部屋のエアコンで風邪を引いて無念のキャンセルとなったが、彼女の
欠場を補ってあまりある盛り上がりをみせたのだった。

この時はAとBの2プログラムあって、その両方を聴いている。

そういえば、歌手一人でのオペラアリアのコンサートは珍しくもない
が、こうして数人が一堂に会してというのはそうあるわけでもないか
ら余計に盛り上がったのかも知れない。

そんなコンサートの中で記憶に残っているのは、カップチルリが歌っ
た『アンドレア・シェニエ』でジェラールが歌う“国を裏切る者”だ
ったり、ボニソルリが『トロヴァトーレ』の“見よ、恐ろしい炎を”
で最後の高音を伸ばしに伸ばしたりというのに客席はおおいに沸いた
のだが、最高に絶品だったのはバルツァが歌った『カルメン』の“セ
ギディーリャ”ではなかっただろうか。オペラの中からアリアだけを
取り出して歌われたとは思えない凄味のある表現力で満場が息を呑ん
だようだったことを今でもはっきりと思い出すことができるのだ。

ともあれ既に半世紀が過ぎ去り、鬼籍に入った人も何人か、現役で歌
っているのはバルツァくらいになってしまった。

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