崩話§アメリカの自動車

アメリカの自動車に対する特別な思い入れは持っていない。だから、
アメリカの三大自動車メーカーが破産しても“ああ、あの名車が”と
惜しむような感慨のもない。

小学生の頃にフォード・ムスタングに興味を持った以外、外国車に対
する興味はヨーロッパ系に向けられていたようなのである。それこそ
昔懐かしいシトロエンの2CVみたいなのに始まって、今時だったら
スマートなんかいいなあと密かに乗ってみたいとは思っている。

どうしてアメリカ車に興味が持てなかったのかといえば、テレビドラ
マや映画で見た、重厚長大な外観が単純な原因だったような気がする
のである。まさにわかりやすい“富の象徴”としての自動車そのもの
で、それに比べるとフランス車もイタリア車も、そしてドイツやイギ
リスの車達の個性豊かなこと……。

・・・などと書きながら象徴的なシーンを思い出した。1967年の映画
『卒業』である。アメリカン・ニューシネマとしてはたぶん最初期に
あたるものだと思うのだが、その映画でダスティン・ホフマン扮する
主人公が乗っている車はアメリカ車ではなく“アルファ・ロメオ”な
のである。

想像するならば、この頃には“アメリカ車”の凋落が始まっていたの
ではないかということである。当然ながら日本車の進出も始まりつつ
あったはずで、巨大な恐竜が滅びたのと似たようなことが40年前には
起こりつつあったということなのだろうか。

【去年の今日】渇話§ビアホールの風景

この記事へのコメント

2009年06月03日 13:59
時期が何時だったのか良く解りませんがアメ車からヨーロッパ車に大きく変わった時期があったんですね。あのデカイ車はガスを喰うと駐車スペースの問題で日本で嫌われたんですね。横浜で育ったのでアメ車のデカさには驚いていましたよ。
2009年06月03日 14:22
ホンダがCVCCエンジンを開発したのが1972年なので、それ以降排ガス規制が強化されていったのでしょうから、70年代前半あたりからということになりますか。

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