拜話§バイロイト初詣[23]アルカディア!

[承前]

バイロイト音楽祭1991年の全日程が終了した。我々が観た『ローエン
グリン』がこの年最後の演目だったのである。ホテルに戻り、10日間
を振り返りつつ翌日の移動へと思いを馳せた。

翌朝は朝食を済ませ、速やかに撤収である。えっちらおっちらと荷物
を下ろし、タクシーを呼んでもらってバイロイトの駅に向かう。ホー
ムから見える祝祭劇場に向かって“また来るぞ!”とつぶやいたのは
もちろんである。

ニュルンベルクでミュンヘン行きのICに乗り換えて1時間とちょっ
とで中央駅に到着。そこからタクシーでリーム空港に向かう。以前に
ここで書いたように、1994年にフランツ・ヨーゼフ空港が開港するま
で使われていた狭い空港である。市内からはやたらと近くて便利では
あったのだが……。

そこからヴェローナ行きの飛行機に乗るのである。そしてこれが……

初めてのイタリア

……なのである。であるのはいいが、イタリア語がまるで“だめ”だ
ったりする。せいぜい挨拶と音楽用語(爆)くらい。そのあたりの不安
要素はあるが、北ヨーロッパの人間の憧れの地を訪れるという意味が
どういうものなのか、それが確かめられたらと思うのである。

それで遅れに遅れていたヴェローナ行き飛行機の搭乗時刻がやってき
た……。
                            [続く]

憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08

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