睡話§白昼に聴くゴールドベルク変奏曲

ETV“知る楽”が『グレン・グールド 鍵盤のエクスタシー』なる
番組の再放送があり、その1回目を見た。

引きずられやすいお調子者の性質なもんだから、明けて翌日の早い午
後に81年盤の『ゴールドベルク変奏曲』を引っ張り出して久々に聴い
てみた。うだるような夏の午後に聴くのもまた“乙”だと言えるか。

主題のアリアと最後に戻ってくるアリアを挟んだ変奏曲が30曲あり、
解説によると3曲ずつ十個のかたまりで、それぞれの3曲目はカノン
――31曲目はクオドリベット――になっている。バッハは、何とまあ
周到に作曲の“設計図”を作ったのだろうと感嘆するのだ。

グールドは、その3曲を一括りにして演奏しているのだということを
いきなり気づかされたりした。それまではそれこそ漠然と聴いていて
“ああ、曲間をおかずに演奏しているな”というくらいで深く考える
こともなかったのだが、勉強になるなあ。

と同時に久々に聴くグールドの新盤の、細部にまで考え抜かれた演奏
のあれこれにも突然気がついたりもして……不真面目なリスナーは、
いたく反省させられたのである。

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