拜話§バイロイト初詣[36]休暇の終わり

[承前]

ミラノから飛び立った飛行機は再びアルプスを越えてドイツはフラン
クフルトへと向かう。この次イタリアの地を踏めるのはいつのことだ
ろうと、少しばかり感傷的にもなってみる。

窓から見下ろすと北に向う一筋の流れが見えてきた。どうやら、過去
ドイツを旅行しながら一度もお目にかかったことのないライン河と、
空の上からの初対面となったのだ。

などと思っているうちに飛行機は下降を始めて旅情を感じる間もなく
フランクフルトに着陸してしまった。乗り継ぎの成田行きルフトハン
ザまでには時間があるものの、空港内の店歩きはすぐに飽きてしまい
時間を持て余してしまうのである。

それにしても最後の最後、ミラノでの列車の件は思い出すだに冷や汗
もので、今思い出してもちょっと背筋の奥がゾクっときてしまう。

ともあれ17時前には搭乗時間となってボーイング747の機上の人と
なった。相変わらず寝たり起きたりが曖昧な機内の時間を悶々と過ご
して、成田に着陸したのは翌朝遅い11時半過ぎのこと。

成田エクスプレスに乗るつもりだったのが、なぜか新宿行きのエアポ
ートリムジンに乗って、我が家に着いたのは16時前のことだった。

この後、長い休暇が取れるまでには7年あまりの間があったりする。
                            [続く]

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