繋話§ベルリンの新しい地下鉄

巡回しているベルリン関係のブログで、地下鉄55番線が開通したとい
うエントリーを読んだ。

ブランデンブルク門直下――ベルリンの壁のほぼ真下――に駅がある
という、20年以上前の東西分断状況下では考えられない路線が誕生し
たのだった。新しい地下鉄は、ブランデンブルク門駅に続いて、すぐ
そばに建つ連邦議会に停まる。

初めてベルリンを訪れたのは1998年の11月。ベルリンの壁崩壊からは
9年経っていたものの、ブランデンブルク門周辺は冬ということもあ
って寒々しい光景で、まだまだ街の態をなしているとは言えない状況
だった。

ポツダム広場は、今でこそ現代建築のショールームだったりするが、
建物は完成直前に向かいつつあったものの、殺伐とした建築現場には
人影も少なく、目立つ建物といえば真っ赤な“インフォボックス”と
呼ばれていた、建築現場を見渡す施設くらいなものだったのである。

そんな中、旧東ベルリン側から西に視線を向けると、ベルリンフィル
ハーモニーザールの奇妙な形状の建物と、新築なったばかりのナショ
ナルギャラリーといった建物が並んでいるのが見えた。

今だったらフィルハーモニーからポツダム広場に何の苦もなく歩いて
いけるのに1998年の冬は、まだあたかも壁があるかのような隔絶感が
感じられてならなかったのだ。

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