呑話§神田小川町にある一軒の居酒屋

足繁く通っていた小川町西端の居酒屋が閉店して幾星霜……。うまい
酒と肴を静かに呑める店を見つけることの困難さをしみじみと噛みし
めていたのだった。

つい先週のことである。たまには足を伸ばしてみようと小川町の中ほ
どにあるこぢんまりとした居酒屋を訪ねてみた。ワイン好きのこの人
のエントリーを読んでいて“あら、近くにこんな店が”とは燈台下暗
しである。

……早い話が“酒屋さん”が居酒屋を営んでいるのである。それで酒
が不味かったらまずいことになる。そのあたりは期待値が高いのだ。
という期待を胸に路地裏の店に向かう。階段を上がるとカウンターと
囲炉裏席、その奥に座敷がある。今日は込んでいませんからと、囲炉
裏の席に案内される。

まずもってうれしいのは“とりあえずビール”がエーデルピルス生で
あるということである。日本酒が揃っている店なのにエーデルピルス
を置かれてはまずいではないか。それで結局2杯呑んでしもうた。

注文した料理は“練りからすみ”と“炙り帆立”で、からすみは薄切
り大根にのってくる。個人的にはからすみだけで食べたいところだが
大根がシャキっとしているからいいかなと。そして、ふっくらと焼き
上がった炙り帆立がやってきた。貝柱だけ6個。香ばしい味付けで酒
が進む。

エーデルピルスから日本酒は千葉の木戸泉の山廃にしてみた。片口に
たっぷり二合。やや酸味がちだがいい呑み口で

ちなみに、とてもありがたいことに店内は“完全禁煙”なのである。

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