器話§オーケストラの音色~三都物語

自分の中でオーケストラの音色の違いがわかってきたなとはっきり自
覚できたのは、この10年くらいのことではなかろうか。

それ以前にも“そうかな?”とかを感じたことはあったのだが……。
確信として感じるようになったのは、それこそこの数年みたいなもの
である。ただし3つ4つのオーケストラについてのことでしかない。

ウィーンフィル、ベルリンフィル、そしてドレスデン・シュターツカ
ペレの3つである。もっとも、目隠しテストとやらで録音を聴かされ
たとしたら、聴き分けられるという自信はない。だから、わかってき
たということも多分に割引いて考えなくてはならないと思っている。

上記の3つのオーケストラは、もちろん指揮者によっても音色は変わ
るのだが、基本的な音色のようなものまでは変わらないのではなかろ
うかという気楽な聴き方をしている。凄味を感じさせるのはベルリン
フィルだし、いつも“うまいなあ”と思わせるのはウィーンフィルな
のだが、ドレスデンは聴いていてほっとリラックスさせられる安心感
のようなものがありそうだ。もちろん曲によって表現は変わるが。

前にも書いたことだが、一番好きなオーケストラはドレスデン・シュ
ターツカペレ(SKD)である。重心の低い音楽は、ワーグナーやブラ
ームス、それに実演では聴いていないが、シューマンあたりで威力を
発揮してそうということでお気に入りなのである。

そうなるまでに払った授業料がいくらくらいになるのかというと……
ちょっと計算はしたくない。

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