華話§台北悠遊[18]杭州小籠湯包<下>

[承前]

暑さ続きなものだから、台湾ビールが軽くてうまい。というところに
蒸籠に入ったかわいい小籠包が8個テーブルに届く(90$)。泥縄で覚
えた作法に従い、小籠包をつまみあげてレンゲに乗せ、中のスープを
こぼさぬよう、口を火傷せぬよう慎重に皮を破る。

さすがに泥縄の悲しさで、レンゲでというところまでは覚えていたが
酢醤油と生姜の千切りをピックアップし忘れてしまった。おかげで、
小籠包そのままの味を確かめられたというのは負け惜しみか……。

薄めの皮にあっさりとしたスープが詰まっていて、それをすすりつつ
中身を口にする。正直な感想をというなら“劇的にうまい”というわ
けではない。華麗にスルーしてしまった永康街“D”の小籠包は世界
一だということだが、これを食べているわけではないので比較のしよ
うはないのだ。

要はまあ、皮の繊細さと具の塩梅、それとスープたっぷりであれば、
基本的に劇的な差などはなさそうであるというのは暴言か。色々読ん
でみたら、皮の薄さは“D”に次ぐくらいなのだそうなのである。

海老シューマイ(130$)と、同居人の酸辣湯(50$)もやってきた。
小ぶりなラーメンどんぶりほどの大きさにたっぷりと入った酸辣湯は
辛味はそう感じなかったがあっさりおいしく飲める。ちょっと残念だ
ったのは海老シューマイで、海老はともかくも少しばかり皮が厚く硬
めで口の中でモゴモゴしてしまった。こればかりは好みでもある。

それと、さすがに粉物だけあって夫婦二人では蒸籠2つがやっととい
うのもちょっと残念。実はキムチ餃子も注文していたのだが、できな
いと言われて諦めたが、それで正解だった。粉物と豚肉は腹にズンと
たまるのである。3、4人とかで行けばもう少し品数が増えるのだが
と思うわけで、そのあたりは小さくなった胃袋が恨めしい。

いくら払ったか忘れてしまったが、確か350$(約1000円)だった。
というわけでまさにお手頃価格なのである。ではあるが次の台北旅行
では、また別の店に挑戦することになるであろう。
                            [続く]

《B級グルメのトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック