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zoom RSS 乖話§『赤い点』〜ドイツ映画祭〜<中>

<<   作成日時 : 2009/10/22 07:18   >>

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[承前]

何とかドイツに旅立っていった彼女は、ノイシュヴァンシュタイン城
の麓にたどり着き、そこから目的地へと向かうわけだが“なぜか?”
訪問した警察で18年前の具体的な状況を尋ねようとしない。

18年前の、ましてや日本人家族3人が死亡した交通事故の状況など、
地元の警察で尋ねれば誰かしら覚えているのは当然のことであるだろ
うに。もっともそうすればこの映画は終わりになってしまうが、それ
ならそれで別のストーリー展開が考えられるではないか。とにかく彼
女は“大事なこと”を説明しない。説明しないことで彼女が旅の目的
を完遂しようというのならそれまでである。

後述するが、彼女に片言のドイツ語を話させたということが大きなネ
ックになっていく。ドイツ人とのコミュニケーションが実に曖昧な形
でしか映像から伝わってこないのだ。

それに一人旅であるならば、現場に最寄の宿泊場所の手配くらいは事
前にしておくべきだろうという基本のきすら“なぜか?”すっ飛ばし
てしまっているのは不思議である。それも、飛び込みのペンションが
満室で、やむを得ず問題の家族の家に転がり込む……というはなはだ
“都合のいい展開”にするための無理矢理な方便だったりする。

とにもかくにも、あまりにも唐突で都合のいい“誘導的”なモチーフ
の連なりだったりするわけで……。

辛うじて少しばかりドイツ語のできる同居人は断言するのだが、もし
ドイツ語が片言以下でしか使えないのなら、なぜ英語を使わないのか
ということがある。同居人などは旅行中にドイツ語で話しかけても、
しばしば英語で返事が返ってくると言うのである。

大学の一般教養で第二外国語としてドイツ語を受講した人間にしてみ
ても、あの程度の片言ドイツ語のレベルでは、とてもあそこまで込み
入っていく会話に対応できようはずもないだろうということは想像で
きる。だから前述したような“説明不足”が画面から感じられてしま
うのだ。
                            [続く]

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