衰話§老化の揚幕~霜置く髪~

サブタイトルはシューベルトが作曲した『冬の旅』の中の一曲。

旅を続ける若者の頭に霜が降りて白くなったことを喜ぶのだが、溶け
てしまえば元の黒髪に戻り、こんなに“苦労”して旅をしているのに
老いがやってこないということへの怨み節。

白髪が“老い”とはあまり関係ないだろう。若い時から白くなってし
まう人も少なくはないわけで。

とはいえ、四十代以降に白髪が生えてきたという身にしてみると、そ
れはそのまま老境への一里塚のようなものとして認識してしまったの
である。だから生え始めの時間差で意識にはずいぶんな差があるもの
かもしれない。

どうせ白髪になるのだったら、潔くというくらい白髪になればいいも
のを、我が髪の毛においては、パラリパラリと何とも中途半端な……

霜置く髪

……なのであった。

【去年の今日】憬話§このたびの旅[56]C.プレガルディエン

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