愉話§バイエルン放送交響楽団<上>

11月15日、七五三の日曜日にサントリーホールでのマチネーを聴いて
きた。指揮はマリス・ヤンソンス。聴いた席はPブロック。

前半がブラームスの交響曲第2番、後半がチャイコフスキーの交響曲
第5番。まずはブラームスから。

……と書き始める前に、バイエルン放送交響楽団体験4回目にして、
ようやく彼らの真価を思い知った。あろうことか、過去に聴いたのは
本拠地のミュンヘン・ヘラクレスザール、ミュンヘン・ガスタイク
そして今年のオットーボイレンのバジリカ。以上3つの会場での――
バジリカは論外であるにしても――どの音響にも満足しなかったので
実はBROが“わからないまま”だったのだ。

……音響がいいと聞いていたヘラクレスザールも、聴いた位置が舞台
上手でコントラバスの真上では評価のしようもなかったし、ガスタイ
クでも2階はるか後方に座ったせいか音がまったく飛んでこなかった
のである。自分の耳が鈍感なせいかと思ったが、同居人も同じような
感想だったので、まあ……そういうことなのだ(爆)。

ところが、Pブロックで楽器のバランスに問題はありはしたが、彼ら
の実力の程を認識したのだった。まずもってオーケストラの優れた機
能性である。個人的には音の色気がもう少しあればと思う。それこそ
今年の春に聴いたシュターツカペレ・ドレスデンの音色の引き出しの
多さには一歩譲るが、とにもかくにもオーケストラが自在に動くし、
よく鳴ってくれる。

オケがよく鳴るのはヤンソンスという指揮者の個性に負う部分も大き
いだろうが、サントリーホールの空間を十分に満たしてお釣りがくる
くらい。というわけでブラームスの2番は次回である。
                            [続く]

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