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zoom RSS 板話§壽初春大歌舞伎〜雀右衛門休演〜

<<   作成日時 : 2010/01/04 10:47   >>

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銀座に着いて地上に出るとけっこうな人出。銀座あたりに初詣の寺社
などはないのだが、何しに来ているのだろう。新春名物の福袋セール
も前日にほぼ済んでいるはずだし。

デパ地下で食料を調達して歌舞伎座へ。和服度が高いのは当たり前だ
が正月三が日だからだが、何というか“お高い”&“趣味のいい”度
合いも高い。もちろん中には“???”と首を傾げる合わせ方の人も
いたりして……。

画像

さて初日から雀右衛門が休演ということは前日に知ったこと。卒寿の
人間が、重い衣装で舞台に立つということがどれだけ大変なことかと
慮るが、それでも予告どおりに舞台に立てなかったことは客としても
残念である。

それで『春の寿』の代演は魁春。15分ほどの新春を寿ぐというサラリ
とした舞踊。雀右衛門のために設定されたままで、板付き、合引に座
って手振りの5分足らずという舞台。

そんな舞台を観ながら……ああ、ほんの5分も舞台に立つことができ
ないのかと、それは本人にとっても実に実に不本意でならないことで
あろう。

この先26日までに雀右衛門が舞台に立つ可能性がないわけではない。
だが、自分が出かける一月歌舞伎は昨日だけ。残る可能性は、最終公
演の4月ということになるのだが。

残る3演目、芝翫初役の桜丸という菅原伝授の『車引』は吉右衛門の
梅王丸、幸四郎の松王丸に富十郎の時平という大顔合わせ。こういう
舞台がまさに歌舞伎を“クラシック”たらしめているのだと、そんな
香り立つ舞台。吉右衛門が芝翫に気配りをしているという空気が伝わ
って来たのである。

勘三郎の『京鹿子娘道成寺』だが、これはもう経験を積みに積んでの
濃厚な舞台。あれだけの時間を、自分とほぼ同年齢の人間が踊りきる
――しかも25日間毎日――という驚異。勘三郎の油の乗り切った自在
な表現に感心するばかりだった。烏帽子渡しの坊主を務めたのは小山
。まだまだ元気な舞台姿に安心する。

最後『与話情浮名横櫛』は“見染め”と“源氏店”を、染五郎の与三
郎、福助のお富という顔合わせ。台詞回しはまだまだだが、若手の中
で一番の与三郎になる可能性があるような気がした。将来そうなって
ほしいものである。大柄な彌十郎の蝙蝠安が、狡猾な小悪党を巧みに
演じていた。

福助のお富はもう少し様子を見るというところか。役者のアンサンブ
ルが2日目くらいでは固まっているわけもない。歌六の多左衛門は、
いつもながら手堅い脇の締め方で安心して観ることができる。ではあ
るが、源氏店が長いと感じた。終演は21時15分、いつもいつも思うの
は21時前にははねてほしいということ。あまつさえ夜の部の開演が、
16時40分なのだから、もう少し気を遣ってほしいところ。

地下鉄の駅に急ぎながら、高額な時計を盗まれたばかりの店と、その
40cmほどの隙間を横目にしつつ通り過ぎたのだった。

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