歓話§停まった?~N響の第九~

去年の暮れのある日の事である。帰宅したら同居人がおもむろに……

旦那旦那 N響の第九で三楽章が停まったんですぜ

……というご注進である。同居人がFMの生中継を聴いていたら、3
楽章に入ってすぐ指揮のクルト・マズアが演奏を止めたのだそうだ。

それからネット上をたどってみると、やれ指揮者とオケのテンポ設定
に齟齬があったとか、3楽章のソリスト入場と同時に遅れてきた客も
入れたら、演奏が始まっても客席からの音がやまなかったとか、諸説
出ていて何が何だか聴かなかった人間には事情がつかめなかった。

その後、何日かしてテレビの中継録画を見たら、その手のトラブルは
きれいさっぱりカットされていたのだった。再開してからの3楽章を
聴いたが、どうもテンポが不安定のように感じられた。というかこの
時のテンポは好みとは言えない。

さて、4楽章に入ったら合唱団の左端に児童合唱団がいることに気が
ついた。何でもマズアの発案によるものらしいが、テレビの音声で聴
く限り効果のほどは確認できなかったが、個人的には疑問符付き。

N響の第九は、2年連続でトラブルに見舞われている。一昨年は――
たぶんスラットキンが連れて来た――テナーが“フロー!”のソロパ
ート最後あたりで完全に落ちてしまい、ネット掲示板が祭りになった
ことを記憶している。さすがにこれはカットできずに放送するしかな
かたのでしっかりと拝聴できたのであった。

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この記事へのコメント

haydnhil
2010年01月06日 19:08
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。N響の第九、トラブル続きなんですね。数年前の公演でソロを歌った歌手と話したことがあります。他のソリストは顔見知りだったし古典派歌手が中心だったので、皆で古典派の第九を歌うように練習してきたそうです。

ところが初顔合わせの指揮者はワーグナーのような大音響でオーケストラを煽るので、緊張したテノールがジークフリートのように叫び、他の歌手たちも釣られて大声合戦で、持ち味を発揮できなかったと残念がっていました。
HIDAMARI
2010年01月07日 11:23
はい、今年もよろしくお願いします。

確かにN響にとっては2年続きのご難でした。数年前の指揮者って誰だろうw 練習から大音量っていうのは、やっぱりNHKホールの巨大な空間を想定していたってことでしょうか。いずれにしてもNHKホールを見れば“古典派の第九”なんてすっ飛んでしまったかもと想像できそうな……。

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