才話§モーツァルト 弦楽四重奏曲第20番

モーツァルトの弦楽四重奏曲第20番(ニ長調 Kv.499)は献呈した人物
から『ホフマイスター』と呼ばれている。モーツァルトが書いた20曲
余りの弦楽四重奏曲の中では第一に挙げたい一曲である。

多くの人がそうであるように、モーツァルトの弦楽四重奏曲へのアプ
ローチはハイドン・セットの6曲からである。中でも14番、15番と、
17番(狩り)あたりを聴く回数が多かった。我が家に一組だけあるモー
ツァルトの全集はアマデウス・クァルテットが録音したもので、1番
から23番までの全曲と弦楽のディヴェルティメント3曲が収録されて
いる。

そこで20番に出合ったのだ。アマデウスQの演奏は、癖が強くて好き
嫌いが分かれるところである。特に第一ヴァイオリンのノーバート・
ブレイニンがガリガリギシギシとアクの塊のような演奏をするのに、
他の三人も強烈な突っ込みを入れるものだから、曲によっては思わず
笑い出しそうにもなってしまう。

20番の第二楽章メヌエットが、まさに“それ”で、冒頭からブレイニ
ンのコブシが炸裂して、ロココ風の典雅なメヌエットが、少しばかり
酒をきこしめした民謡酒場の楽士のフィドルのごとき演奏になってい
るのである。

こういう演奏を聴いちゃうと、禁欲的だとか端正だとかな演奏をする
団体のメヌエットなんか聴いちゃあいられません、はい。

というわけで、怖いもの聴きたさの向きには是非にと強く強くお勧め
をするものであるが、あくまでも“個人責任”でお聞きあれ。当方は
一切責任は持ちませぬw

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この記事へのコメント

篠の風
2010年01月13日 17:13
エントリに触発され、久しぶりにステレオ装置に灯を入れて KV.499 を聴きました。(笑) わたしの持ってる CDは Alban Berg Quartett のものです。このCD、以前はキツイ音がしていてあまり聴きたくないものの一つでしたが、今日はそんなこともなく素直に心の中に入ってきました。不思議なものです。
HIDAMARI
2010年01月13日 17:28
アルバン・ベルクQのモーツァルトの録音って聴いたことがありません。ベートーヴェンあたりの録音から類推すると“精緻”ということかな。たぶんそれに比べるとアマデウスQの演奏はスキだらけかもしれませんw が、この曲にははまっていると思うのです。

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