連話§ワタシの酒肴[17]からすみ

[承前]

からすみ(唐墨)ってボラの卵巣だったっけ。で、内臓系としては珍し
く食べられたりする。

もっともデパートの食品街に麗々しく箱入りで飾られているのを買っ
たことなどはなく――だって半端なく高い――ちょっと気の利いた呑
み屋にたまたま置いてあるのを、値段を確認して注文する。もっとも
足繁く通う呑み屋に麗々しい系からすみは置いていない。

このところ朱色に染まった固形のからすみには縁がなく、食べるのは
もっぱら瓶詰めと思われる、小鉢に大匙1杯ほどの黄色い生からすみ
ばかり。それでも、あーら不思議・・・日本酒が進んでしまうのだ。

塩気の強いミモレットがチーズのからすみだなどと言うものだから、
塊を買ってきて薄く薄くスライスして試したが、ちょっと比較するよ
うなものではない。ミモレットはミモレットでその味ということなの
である。ミモレットにはからすみのねっとり感はありません念の為。

ちなみに台湾ではすごく安く買えたりするし、食事処では酒の肴とし
ても注文できる。イタリアでからすみのパスタがというのは、今さら
言うまでもないだろう。

酒呑みは塩っ気が好きだと相場は決まっておるのだ。
                            [続く]

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