米話§アメリカという名のフィルター

第二次世界大戦が終わった1945年以来65年というもの、日本から外を
見る目には、およそアメリカというフィルターがかけられていたよう
である。

我々のようなごく普通の日本人ですらそうなのだから、これが特に外
交であったり経済であったり、そういう仕事に就いている人間の世界
を見る目が、まずアメリカありきであっても何ら不思議ではない。

ではあるが65年の間、そういう状況が続いていることをおかしいと思
わないということもまた不思議ではないか。たまにはフィルターをは
ずして見てみるとか、そういうことはできないものかと思うのだ。

まずもって“なぜアメリカなのか?”という問いを発してみることも
必要な気がする。敗戦以来、アメリカの占領下を経て日本という国が
立ち直ってきたから、アメリカ依存という意識が上下を問わず抜け切
れないでいる。

既に21世紀を生きる我々は“アメリカというフィルター”ばかりで世
界を見ることをせず“アジアのフィルター”であれ“ヨーロッパのフ
ィルター”というものも持ち合わせる必要があるだろう。危険なのは
“日本という裸眼”のみで世界を見ようとすることであろう。

というわけで発表された中国のGDPだが、どうやら日本を追い抜き
そうな状況になっている。この先日本という国が世界の中で“どうっ
てことのない国”として生きていくにはどうするべきなのか、経済状
況が悪いこの時代にこそ考えておくべきことである。

【去年の今日】水話§ニューヨーク・ハドソン川不時着水

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