隔話§スウィトナーとベルリンの壁

つい先日のN響アワーで、オトマール・スウィトナー最後の来日公演
ブラームスの交響曲第3番が放送されていた。その日付は1989年11月
16日である。

ベルリンの壁崩壊が、それに先立つ11月9日のこと。ドレスデンで、
あるいはベルリンの歌劇場でシェフとして仕事を続けてきたスウィト
ナー――彼自身オーストリアのインスブルック生まれ――が、東京で
東ドイツが崩壊していく様を眺めていたことになるわけだが、そんな
彼の心境はいかばかりだっただろうかと思う。

もちろん、彼がどういう政治思想を有していたのかは知らない。だが
ああして東独の伝統的なオペラハウスのシェフを続けていたのだから
何がしかの政治的なシンパシーは持っていただろうと想像することは
単なる憶測でしかないのではあるが……。

というわけで、先週のNHKで『父の音楽~指揮者スウィトナーの人
生~』という、スウィトナーの(愛人との間の)息子が監督、制作した
ドキュメンタリーが再放送されたので録画しておいた。これを見るこ
とで、もういくばくかスウィトナーを知ることができるだろうか。

追記:30分ほどを再生して見た・・・その先も見るかどうかというと
ちょっと考えてしまう。30分の範囲では、あまりに“個人的”な事柄
ばかり終始していただけであったのだ。


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