滑話§楽しい楽しい春スキー

最後の最後まで“パラレルに毛が三本”というレベルだった我がスキ
ー歴である。それもこれも、ぐうたらなスキー態度になってしまった
がゆえであろう。

それでも若い頃は、リフトの一日券を存分に使って滑ったりもしては
いた。そんなところに変化が生じたのは二十代に入ってから。何とい
うか、雪降りしきる2月頃にスキーをするのがかったるくなってきた
のだ。

それでスキーをするなら、陽光麗らかな3月中旬以降の春スキーこそ
気持ちがいいじゃんという風に華麗な方針転換をしたのである。

春スキーの何がいいかといえば、まずもって気持ちのいい天気という
のが一番である。そうであるあがゆえに、多少――というか相当――
雪質が悪いというのは眼をつぶることになる。あとは慎重なスキー操
作だが、そうしないと転んだ時の水気が・・・。

それで滑るのはせいぜい10本足らずのテレテレお遊びである。寒くも
暑くもない絶妙の気候をいいことに、場合によっては上着を脱いで、
半袖ポロシャツなんかで滑ったこともあるが、これが最高なのだよ。

お楽しみのランチタイムだが、もちろんロッジのテラスに陣取って
カツカレーのような相変わらずのゲレ食にビールの中ジョッキを軽く
1杯。それで食休みが一時間ときたもんだ。ゲレンデから宿に戻るの
が15時頃で、それまでの2時間足らずの間に、名残りで3本も滑って
上がり。

宿に戻って温泉に浸かり、使い慣れない筋肉をリラックスさせてやり
風呂上りのビールという楽しみも待っているというそんなお気楽な段
取りが我が春スキーだったのである。

【去年の今日】維話§初めてのウィーン[19]メリーウィドゥ

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