ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 書話§『第三帝国のオーケストラ』

<<   作成日時 : 2010/02/03 07:16   >>

トラックバック 0 / コメント 0

『第三帝国のオーケストラ』を読了した……おもしろかったといえば
おもしろかったが、ちょっと読むのに手こずってしまった。通勤電車
往復5回かかってようやく……。

画像

フルトヴェングラーに始まる音楽家の名前やナチ幹部の名前くらいは
何とかなっても、ベルリンフィルの事務方とおぼしき名前を把握しな
がら読み進めるのが大変だった。

それにしても、ベルリンフィルなどに残された膨大な歴史的資料から
これだけの仕事を成し遂げたということに感嘆する。

それこそ単純な結論に過ぎるとは思うのだが、要するにナチ側はベル
リンフィルをプロパガンダのために巧みに利用し、そのために多くの
便宜を与えた。ベルリンフィルもまた自己の“優位性”を維持せんが
ためにナチとの関係を利用したのである。

ナチ……具体的にはゲッベルスがベルリンフィルを、ゲーリングがベ
ルリン国立歌劇場の擁護者となって、それぞれに利益をもたらしたわ
けだが、そんな二人の確執の中からカラヤンが登場してきたりという
あたりも興味深いものがあるのだ。

ベルリンフィルを“率いて”いたフルトヴェングラーは自分のオーケ
ストラが特別な存在であるべく心を砕き続けていて、例えば常にベル
リン国立歌劇場の動向を警戒していたというのがおもしろい。それに
バイロイト絡みで知っていた演出家ハインツ・ティーチェンとは折合
いが悪かったというのも初めて知ったことである。

それにしてもこの著者、カラヤンが二度ナチに入党したということを
ご丁寧なことにカギかっこ付きで「二度」と書き記していたりする。
それ以外は淡々と資料を読みこなして書きつないできたのが、なぜか
――それも2か所で――「二度」と記述している。それだけに著者の
感情がほの見える気がするというのは勘繰りに過ぎるだろうか……。

《クラシックのトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
     
書話§『第三帝国のオーケストラ』 ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる