衰話§老化の七三~つまずく~

[承前]

というわけで、やってきました七三に~

七三は、歌舞伎の花道の舞台寄りの大雑把な位置で、役者はそこで立
ち止まって見得をしたり、あれやこれやの所作をするのだ。

そんな所作といっていいうちに、歩いていたり走っていたりした役者
が、七三でつまずいてみせるというのがあったりして、これもまた歌
舞伎の約束事ということなのである。

想像するまでもないとは思うが、あの所作は“急いでいる”のだとい
うことを観ている客にわかりやすく示しているということだろう。

というわけで、老化の七三である。ここでつまずいては意味がない。
この先、身体的なことはもちろん、歩いたり走ったりしていてつまず
いたりなどしたら大事になるだろうから、立ち居振る舞いにはよほど
注意しなければならない。

花道の七三は、誰もがわかっている“場所”だが、日常にはあちこち
に思わぬ七三があるから、用心に用心を重ねていくということでしか
我が身を保つことはできないのである。
                            [続く]

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