韃話§ルドルフ・ヌレエフ~演出は?~

この前のパリ・オペラ座バレエの来日公演がいつだったのか、調べて
みたら2006年4月のこと。

観たのは『白鳥の湖』と『パキータ』で、白鳥については、けっこう
克明に――ご丁寧に3回シリーズで――書いていた。どうしてそんな
に克明なのかというと、演出が今回の『シンデレラ』と同じヌレエフ
だったからで、それも今回と同じように群舞の振付のうるさいことに
ついての批判だったのだ。

これには笑ったというか、さすがに安心した。自分自身がブレていな
いことが確認できたからである。別に一糸乱れずのマスゲームをやれ
とは言わないが、クラシックバレエの振付は、見た目がシンプルであ
ればそれでいいんじゃないのというのが我が立ち位置のようである。

ダンサーとしてのルドルフ・ヌレエフを観たのは27年も前のことで、
キャリアとしては既に晩年になっていて、だからその当時の素人眼か
らしても、ちょっと痛々しいところが見えた。全盛期はさぞやだった
ろうと思わせるが、盛りを過ぎたダンサーの動きを見るのは辛い。

ヌレエフが多くのバレエダンサーから尊敬されていたということは、
オペラ座での振付演出がどれほどあるかということからもわかること
だが、それでも実際に舞台を観るとがっかりさせられることのほうが
多かったということなのだ。それで思い出した野球における名言……

名選手 必ずしも 名監督ならず

……舞台演出という仕事は、半端でも何でもなく本当に難しいのだと
いうことがよくわかる。

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