桜話§御名残四月大歌舞伎~助六~

『助六由縁江戸桜』が祝祭劇であると再認識させられた。それにして
も何という贅沢な座組であろうかと、チラシを見ながらしみじみと。

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助六を観るのは4度目になるか。どれも成田屋親子が助六を演じてい
る。他の役者の助六を観ていないので比較はできないが、確かに團十
郎の助六は、役を自分のものにしている度の次元が高いように感じる
のだ。

芝居が始まってから助六が登場するまで40分以上。さらに、出端での
花道滞在時間が10分くらい。だから、どうしても1階席は押さえたい
のだ。この日も、やや上手よりの席だったが花道全体を見渡すことが
でき、河東節をバックに花道の所作を満喫したのだった。

そこに4人の助六役者――菊五郎、仁左衛門、三津五郎、海老蔵――
が白酒売り、くわんぺら門兵衛、福山のかつぎ、口上で絡んでいる。
この座組には本当に苦労したことだろうと思う。壮観といえばまさに
壮観。そこに勘三郎が通人として引っかき回しにかかるから、客席が
沸くのも当然である。

もちろん玉三郎の揚巻の華やかさ艶やかさこそ、とっくに書いておか
ねばならないのに、こんな順番になってしまった。これまでは田之助
の曽我満江を観ていたが、このところ足の具合も芳しくないので歌舞
伎座での舞台姿に接することはできず。そんな田之助に代わる満江は
東蔵で、この先この人が田之助の持ち役を引き継いでいくのだろう。

終演は21時50分頃。遅くなることがわかっていたので、久々に車での
歌舞伎見物であった。帰りの高速もスムーズで40分で帰宅できたのは
ありがたい。

一本目の『実録先代萩』だが、上演されなかった期間が長かったとい
う、その理由がわかったような気がする。

【去年の今日】ブ話§二千八百話を通過して

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