嚼話§クラシック喰わず嫌い[3]

[承前]

だめだ、どうしてもだめだ、とにもかくにも受けつけてくれない……

ブルックナー

……何がどうしてだめなのかがさっぱりわからない。一つ想像してい
ることは、とにかくブルックナーが間違いなく“糞まじめ”な性格で
それが彼の音楽に反映されまくってしまっていることではないのかと
いうことである。

ベートーヴェンにだってユーモアの欠片みたいなものはあったぞと。
いや、ブルックナーにもユーモア感覚はあったに違いない。自分が感
じられないのがいけないのだろう。

だから8番の終楽章とか9番のスケルツォの身も蓋ものなさ加減には
ハリケーンが襲来してきたようで、ひたすら地下室にでも避難して、
竜巻が通過するのをじっと待ち続けるという心境になってしまう。

それこそ“お好きな方にはたまらない”というほどに愛好者が狭い範
囲に限られているとかいうわけではないから、これはもう老い先短い
身には嗜好が変わる可能性はなさそうである。
                            [続く]

《憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08》

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