懐話§昭和三十年代~空き地&原っぱ~

[承前]

田舎とはいってもそれなりの街中に住んでいたのだが、そんな街中に
あっても、なぜか空き地やら原っぱがぽつんとあったりした。

空き地とはいっても誰かの持ち物であったのは間違いなく。何もない
というわけではなく、土管のようなものであるとか材木というか廃材
のような物の置き場になっていたのだ。

それでも子供が何人かで遊ぶには十分なスペースがあるわけで、時に
はそんな場所を拝借しての紙芝居がやってきたりしたいたのである。
紙芝居は1964年、東京オリンピックの頃を境に来なくなってしまった
が、それはひとえにテレビの普及という大きな波の影響による。

空き地や原っぱで何をするかといえば、やることは“野球”である。
せいぜいゴムマリを転がして棒っきれで打つ、それも三角ベースてな
ものでメンバーは3、4人。バッターが一人に守備が3人でルールを
決め、フライをキャッチすれば即交代。ゴロなら3回とか5回とかで
交代などと決めたのだった。

気がつけば、というか中学生くらいになってしまうと、自分達の体の
大きさが街中の原っぱの大きさにそぐわなくなり、自然とそんな遊び
をすることもなくなった。まあ、他愛のないことで遊ぶ時間自体すら
なくなってしまったわけであるが。
                            [続く]

【去年の今日】歪話§独占告白~私には秘密があります~

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