頌話§ベートーヴェン『第九交響曲』

ベートーヴェンの第九交響曲だが、4楽章のメインテーマだけだった
ら小学生の頃から知っていたのだけれど、全曲を聴いたのはずうっと
後のこと。

中学1年の時だったか深夜のラジオ番組で全曲を流すのだというので
待ち構えていたら延々訳のわからない音楽が続いて、結局最後までは
聴くこともなく眠気に負けて撃沈したのだった。

その一年後、ようやく全曲を聴いたのだったが、第九が合唱のためだ
けの音楽でないということは、その時点で十分に理解できたと思って
いる。

……ということとは別に第4楽章の冒頭である。漠然と聴いているの
とスコアを眺めながら聴くのとは違う。スコアを見て初めて、これが
四分の三拍子で、最初の音が3拍目からはじまって八分音符のタタタ
タが“後打ち”になっていることに気がついた。

で、実際に自分で“タータタタタ”と口三味線やっても、全然形には
なってくれない。耳で聴いたとおりになぞると何とかなるが、それで
はベートーヴェンが楽譜で意図した形にならないのではないかと思う
のである。

さらに続きがあって、コントラバスの否定音型もまた3拍目から始ま
って、途中で後打ちの部分があるのだ。で、ここもまた楽譜をなぞっ
てみても音楽にはまったくなってくれない。

ことほど、シンコペーションとその類が苦手なのだと痛感するのだ。

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