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zoom RSS 惜話§御名残四月大歌舞伎大千秋楽[一]

<<   作成日時 : 2010/05/06 00:01   >>

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春雨に 拍手の雨や 木挽町

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4月28日の公演で歌舞伎座の本興行が終了した。第一部と第二部を観
てきたので簡単な報告を・・・まずは雨模様の第一部から。

『御名残木挽闇爭』で幕が開いたが、その時の拍手の大きかったこと
よ、である。観客のテンションの高さは尋常ではなかった。曾我物を
ベースにして、柱立てのような儀式的要素も加えての一番。役者の顔
をきちんとそろえねばという座組の大変さがここにも表れていた。

ベテランである時蔵の小林舞鶴と三津五郎の悪七兵衛景清を別格扱い
に据えて、あとは花形役者の勢揃いである。三津五郎のまさに飛ぶよ
うな六法が印象的。

吉右衛門が直実を演じた、一谷嫩軍記『熊谷陣屋』は吉右衛門の柄の
大きさには圧倒的なものがあった。一貫して押し殺し耐えに耐えてい
た感情が、花道に出たところで一気に爆発しての深い嘆き・・・この
ところ時代物が充実しきっている吉右衛門の、歌舞伎座集大成とでも
言えるかのような大舞台であった。

一部の最後は中村屋親子の『連獅子』で、これほどに卓越した親獅子
と子獅子のアンサンブルがこの先出現することがあろうかという、そ
れほどに凄い舞台なのだ。後ジテの毛振りについて云々する以上に、
見るべきは前ジテであった。親子三人(勘三郎、勘太郎、七之助)の、
しかも踊り巧者が繰り広げる舞いの恐るべき迫力。

そして後ジテ……舞台のほうからキリリリという音が聞こえてきた。
何かと思ったら傳左衛門が鼓の紐を引き絞る音で、それが深閑とした
劇場空間に響いていたのだった。それほどの静寂を歌舞伎座で聞いた
ことがあっただろうか。十分に間を取った囃子の気迫に応えるように
獅子が登場・・・最後はあまりの拍手に伴奏の音が聴こえなくなるほ
ど。それほどに客席は熱狂したのだった。中村屋贔屓をはじめとした
“カーテンコール”期待の拍手が長く続いたが、もちろん幕が開くこ
とはなかった。

蝶を操った後見は、中村屋最年長の小山三と最年少の鶴松。こういう
顔合わせも舞台の大きな楽しみである。

小山三とは、是非とも新しい歌舞伎座で再会したい。
                            [続く]

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