毛話§シェービングクリーム再考

この10年このかた、髭を剃るのにシェービングカップでクリーム状の
髭剃りソープを泡立ててという儀式を律儀に続けてきた。

このところ暑いということもあって、シェービングカップを使っての
儀式が億劫になってきてしまったのだ。考えてみればけっこう手間も
かかる作業で、熱湯をカップに入れソープを泡立て、顔とその周辺を
湿らせて……ようやく剃刀の御出座となるのである。

ということまでに時間がかかり、剃り終わったら終わったでおざなり
なスキンケアもそこそこにカップの始末もせねばならぬのだ。さすが
にダンディ道は険しく、10年ちょっとであっさりと退散することにな
り、さっさと昔と同じくシェービングクリームを買ってきたのだ。

剃刀が登場するまでの道具はクリーム1本で済むし、後片付けもさっ
さと終わってしまう。無精者にとって、これだけ時間が短縮するのは
ありがたい。というか、この10年の、その前はシェービングクリーム
で済ませていたのだから、旧に復したということになってしまった。

それで“なるほど、以前はこれだけ楽をしていたのか”ということに
気づかされたのである。というか楽をしていたわけではもちろんなく
て、この10年続けていた作業時間が長かったということなのである。

【去年の今日】拜話§バイロイト初詣[32]ナブッコ

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