懐話§昭和三十年代~エレキギター~

[承前]

エレキギタのサウンドを初めて聴いたのは昭和38年頃。ザ・ベンチャ
ーズの『ダイヤモンドヘッド』だった。吹けば飛ぶよな小学生の身に
も電流が走ったのだった。

同じ頃にスプートニクスの『霧のカレリア』なんて曲もヒットしてい
たが、もっぱらインストゥルメンタル・グループの音楽ばかりで、ビ
ートルズを耳にしたのは、それから一年後のことではなかろうか。

反応が早かったのは誰でも同じで、二十歳くらいのあんちゃんが仲間
を集めてエレキのバンドを組み始め、それは雨後の筍よろしく田舎町
にも何組かが活動しだして、夏祭りの神社の神楽舞台でエレキ合戦が
繰り広げられたりもしたのだった。

当然ながら演奏される曲はコピーばかりで、ベンチャーズやスプート
ニクスばかりが延々と演奏されることになり、しまいには飽きて帰っ
たという記憶である。

その頃も既にギターの銘柄がどーたらこーたらという流れがあって、
テレビの演芸番組を見ていたら、かしまし娘のお姐さんがギブソンを
抱えて演奏していたのに驚いたのも懐かしい思い出なのだ。

小学生のくせにエレキギターが欲しいなどと、一応親に言ってみたが
華麗に完全スルーされたのであった。
                            [続く]

《昭和のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック