礼話§口の聞き方ができない人

先週、NHK-FMで今年のプロムスの演奏会が放送された。興味があった
のはサイモン・ラトルがエイジ・オブ・エンライトメント(啓蒙管)を
指揮した『トリスタンとイゾルデ』2幕の演奏会形式。

ラトルと同オケは以前にも『ラインの黄金』を演奏しているので楽し
みにしていた。ところが放送が始まってがっくりした。何というか、
解説に呼ばれた某指揮者の話し方がまるでなっちゃいなかったのであ
る。

聞きながら、こういう人は“内と外”の区別がつけられないのだろう
と思ったのだ。いわゆるタメ口であっても、別段の反発を感じないと
いう話し方の人がいないわけでもないが、彼の場合は最近の流行言葉
でいうところの“上から目線”オーラが出ているうえに品性の欠片も
なかったので聴きながら実に不快と感じたのだった。

おそらく口の聞き方を他人から注意されたこともなければ、そもそも
そうするべきだという自覚も皆無だったということだろうと想像する
が、自分の周りの人間が同じような話し方をしているわけでないこと
には気がつかなかったりするのだろうか。

そう思ってテレビなどを眺めていると、ジャンルを問わずに何人かが
そうであることに気がついた。中には明らかにそういう口の聞き方=
親しみの表現であると素朴に勘違いしている人もいたりするのだ。

それで、そういう人に対して同じ喋り方をすると、間違いなく不快な
表情になると思うのである。

テレビなどで外国の人のインタビューが日本語吹き替えするのを聞い
ていると相当な地位であるにもかかわらず、ぞんざいな喋り方をとい
うのがあるが、それなりの地位の人はそういう話し方などしないとい
うことが理解できていないのは失礼な話でしかない。

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