形話§ブラームス交響曲第2番

いわゆるブラ2である。ベートーヴェンやモーツァルトの交響曲を別
にすれば、ブラームスを聴き始めたのはかなり遅くて、三十代に入っ
てからのことである。

4曲あるブラームスの交響曲のうちでどれが好きかという順番付けを
するわけだが、もちろん状況によって順番が変わるのだが最近は……

2>1>4>3

……だったりする。

作曲しようと思えばあと2、3曲は作れたかもしれないが、4曲で打
ち止めにしたのは、師と言ってもいいかもしれないシューマンの4曲
に対する義理立てかというのは、もちろんうがち過ぎな話である。

最初に実演で2番を聴いたのは、1986年カルロス・クライバーが東京
でバイエルン国立管弦楽団を振った時のことで、印象といえばゴージ
ャスな音がしていたという記憶である。弦五部がフル編成の上に、管
も倍管編成にして、とにかく噎せるほどに濃厚だったという記憶が。

極めつけは、ヴァイオリンがプルトの左右でアップボゥとダウンボゥ
に分けられて演奏されたところで、そうすることで音色が均質になる
ということなのだろうが、何せ初めての実演だったので効果のほどは
量りかねた。おそらくは父エーリヒが残したスコアに指示があったの
だろう。

最近はもっぱらザンデルリンクがシュターツカペレ・ドレスデンを指
揮した録音ばかり聴いている。先週は思い立ってベーム&ウィーンフ
ィルを試してみたが、ベーム晩年に近いと思われるテンポはいささか
もたれそうで閉口した。それでも、そのテンポに抗うことなく自分達
の音楽をというウィーンフィルの腰の据わり方には感心させられた。

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