懐話§昭和三十年代~百科事典~

[承前]

ネットサーフィンの代わりに百科事典を……という世代である。同居
人もそうだったと言うし、そうして知識を増やしていった人間は少な
からず、我々の世代は珍しくもないのである。

百科事典が我が家に来たのは小学校3年の時だったかと記憶。定評の
あるH社は大部なので、S社の13巻に別冊が5冊ほどというのを買っ
てきてくれたのだった。

まあ、小学校3年ごときの知識で百科事典のサーフィンなどはたかが
知れていたが、それでも高学年に進む頃には自分の興味のターゲット
ができつつあって、そんな興味を持った項目を読みながら、関連した
記述を眼にしたところで、引き続きそれに食いついていくということ
を繰り返していたのだ。

そうすることが、たぶん役に立ったのだろう。物事をどのように調べ
るのか、どういうことを糸口にして自分なりの知識の世界を構築して
いったということだが、結局のところはそうしたことが後々の自分を
形成していたということに気がつくのである。

                            [続く]

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