胃話§おいしいものを腹一杯・・・

もうこの年齢になると“おいしいものを腹一杯”ということに執着は
なくなっている。それで思い出すのは子供の頃に“食べ過ぎた”揚句
の失態だったりするのだ。

おそらくは保育園に通い始めたかとかいう頃、銭湯の横に屋台のよう
な焼き鳥屋があった。風呂あがり、気まぐれに父親がそこに連れてい
って焼き鳥を食わせてくれたのだ。

それで、どうもレバー焼きが大のお気に入りというお子様だったよう
で帰りがけに寄っては、まあせいぜい1本か2本をつまむという程度
で店を出るというものだった。

それがある日のことである。何に調子づいたのかはわからぬが、どう
やら5本くらいを平らげたのである。そして、家に帰ったら大変なこ
とになってしまったのだ。要するに食べ過ぎの消化不良で戻すこと、
戻すこと……。それ以来、レバー焼きを口にしたことはない。これは
大変に不幸なことである。

もう少し成長した時に、やっぱり腹一杯食ったことがあって悶絶しそ
うになったが、幸いその食べ物を嫌いになることはなかった。

後になって考えると、この2度の失敗が“食べ過ぎること”の戒めに
なっているような気がしないでもない。酒に呑まれたことを別にすれ
ば、食い過ぎて大失敗したことはないのではとその後の記憶を辿って
いるのであるが……。

【去年の今日】楽話§ワーグナー・ガラ・コンサート[上]

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