敬話§9・11と傲慢なる宗教人・・・

土曜日はニューヨークで起きた9・11事件から9年目にあたっていた。

さて、アメリカでは一人の牧師がコーランを焼き捨てるという狂気の
沙汰を行なおうと表明していた。これには、さすがのローマ法王庁や
政府関係者が声明を出して暴走を諌めるべく試みたのだったが……。
先週末の時点で状況はまだ混沌としているように思われる。

この牧師がいかなる考えを持っているのかは知らない。わかることは
キリスト教至上主義に凝り固まっているということくらいなものであ
る。ほどほどの宗教心であれば健全さは保たれているだろうが、かく
のごとくの感情の表出は、もはや冷静かつ正常な判断力を失っている
としか思えないわけである。

宗教人がアジテーターであることは言うを待たないことであるが、こ
のような時代になってもなお、アジテーションをして異なるものを攻
撃するということは時代の流れから大きく逸脱していると考えざるを
得ない。

今を生きる宗教人がなすべきことは、他者への攻撃ではなく、平和を
希求し、他者への寛容を諭すことではなかろうか。徒に、異なる神を
戴く他者に対する侮辱や冒涜を為そうとする人間に宗教者としての資
格はなかろう。

付記:件の牧師はコーランの焼却を中止するという声明を出したよう
だが、狂気の内面を測り知ることはできない。

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