寸話§鯨尺~まさに杓子定規~

尺貫法が廃止されて、度量衡がメートル法に統一された頃に、お役所
仕事的に何でもかんでもメートル法でないものを罰則を作って排除し
ようということがあった。罰則規定はいまだ生きているはずである。

例えば大工さん、例えば和裁といった、実際に尺貫法の世界で仕事を
している人達が影響を受けた。街角で物差しなどを商う商店での売買
が禁じられてしまったのだ。

それにしても杓子定規とはこのことで、法律を作る時にどうして例外
規定のようなものを設けなかったのかと思うのである。確かに国際規
格としてのメートルを導入することは必要なことであったにしても、
それをもって本来日本人が使っていて、さらに現実に機能させている
度量衡を無理矢理になかったことにして禁止してしまうことが本当に
正しかったかと考えるのである。

それは、法律を作る人間が現実の生活を把握していなかったというこ
との証左ではないか。そういうことは枚挙に暇がなく、法を施行した
ら不備だらけなど珍しくもなく、結局は現実に則した運用のしかたを
ということになる。もちろん行政や立法に携わる人間達は神でも何で
もないから、そういうことが起きるのは当たり前なのだ。

ところが、そういう人間達に限って“俺達はミスをしない!”と思い
込んでいるから始末が悪いということになる。自分達のミスを認めな
いから、時には取り返しのつかない人的被害が起きたりもする。

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この記事へのコメント

Slow Cafe
2010年09月13日 14:30
懐かしいですね尺貫法。お菓子を買うのに『100匁(め)下さいなんて言ってました。私はインチで苦労したことがあります。コンピュータ時代になろうかという時期にコンピュータ処理用の帳票の版下作りにインチの物差しを使い線を引いて写植の文字を切り貼りした事があります。
HIDAMARI
2010年09月15日 13:36
そ、それは(◎_◎;)!

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