懐話§昭和三十年代~プラモデル~

[承前]

小学校での図画工作は得意でもなんでもなかったが、プラモデルは好
きで、よく作っていた。

値段がどれくらいなものだったのかという記憶はないが、小学校2年
くらいから3年間くらい、だからそれほど大げさなものを組み立てた
という記憶はない。

小学生の小遣いの中からだから、買えるものは限られていて、縮尺が
小さくて部品数も少ない、例えば戦闘機のようなものばかり作ってい
たような記憶である。組み立てて添付されているシールを貼って飾り
付ける程度で、ラッカーなどで彩色するなど、予算が許さなかったの
である。

そんな中に突然“水車小屋”のプラモデルなんていうのがあって、水
車を回すと小屋の中の杵が上下するのだ。臼は2つ据えられていて、
交互に杵が搗くのだった。他愛がないといえばそのとおりのものだっ
たが、子供心にも郷愁を誘うところがあったようで、作ってしばらく
水遊びで楽しんだものだ。

モーターで稼動するプラモデルは一度だけ、レーシングカーブームの
時に一台組み立てたことがあるが、あっという間に下火になって、町
に2、3か所あった貸しコースも消えてしまって、ガラクタの仲間入
りをしたのである。
                            [続く]

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