空話§演奏時間~時間で割り切れない~

とりわけオペラの実演を観ていて上演時間の伸び縮みが顕著だったり
する時がある。それは絶対的な時間の長い短いということとは別に、
ある意味で相対的に感じる時もあったりするということなのである。

身をもって体験したのは一昨年のバイロイト音楽祭、ダニエレ・ガッ
ティが指揮した『パルジファル』の上演だった。通常一幕は100分
程度なのだが、我々が聴いた日はほぼ2時間を要していたのだ。

ところがというか我々にしてみれば、時計を見て“えっ、2時間?”
と驚いたくらいで、それほどテンポが遅いなどと、聴いている間は感
じることがなかったのである。

ただ『パルジファル』ほど演奏時間の長短の差が極端なのは珍しいと
思われ、それが証拠にブーレーズが指揮したバイロイト盤のCDは3
枚で収まってしまっている。ちなみに一幕の演奏時間は95分。どこを
どう演奏したら20分以上の差がつくものなのだろうと、単なる愛好家
としては訝しく思うばかりなのだ。

もう20年以上も前になるか、チェリビダッケが振るブルックナーの8
番を聴いたのは。あまりの遅さに客席でぐったりしていたという記憶
で、デフォルメが過ぎるのはいいことだとは思えなかった。

《オペラのトピックス一覧》

この記事へのコメント

楕円球
2010年10月29日 16:47
こんにちは。

ブルックナー、長いですよね・・・・。私は苦手です・・・。私の父が随分前に誰かの(チェリビダッケ?)演奏をホールで聴いたらしいのですが、「寝ても寝てもやっていた」と言っていました・・・・。
HIDAMARI
2010年11月01日 12:41
自分の生理に合うテンポというのは、当然ながら誰もが持っているわけですから、同じ演奏を聴いてもテンポの感じ方は十人十色ということでしょう。

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