悼話§G・シュトラッカさん(音楽家)

ウィーンフィルのコントラバス奏者ゲオルク・シュトラッカが、富士
登山中に滑落して死亡した。事故のニュースが駆け巡ったのは、文化
の日夕方から夜にかけてのこと。

我が家から見える富士山は八合目あたりから上で、今週の初めあたり
には八合目上からは雪を被っていた。ただし均一に積もっていたわけ
ではなく、おそらくは強い風が吹いていたからでもあろうが、北側の
ほうが低い標高まで積もっているように見えた。

当然ながら登山道もしっかりと凍結していたわけで、彼は頂上直下か
ら300mほど滑落してしまったのだ。頂上を目指していたくらいだ
から、アイゼンやピッケルなどの準備をしての登山だったと思うが、
それにしても不幸な事故としか言えない。

それで思い出されるのは1992年7月、ウィーンフィルのコンサートマ
スターだったゲアハルト・ヘッツェルが、ザルツブルク近郊の山で転
落死したことである。

詳しい状況は知らないが、滑り落ちる時点で岩か何かを掴んでいれば
あるいは助かったらしいのだが、そうすることで手を傷つけたくない
という意識が働いての転落だったと聞いた。だからヘッツェルの手は
きれいなままだったという。

今年の日本公演は今週始まったばかりで、そんなタイミングで思わぬ
訃報を聞くことになってしまった……合掌。

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